何となく、フラっと校舎の外を散歩していたら、
少し遠くにある木の上に、誰かがいるのをみつけた。
僕は、単なる好奇心でその木まで行ってみることにした。
そしてその木の近くまで来て上を見てみると、そこには…
「っ…」
思わず見入ってしまうほど綺麗な少女が眠っていた。
アッシュフォードの制服を着ているのでここの生徒なのだろう。
細くもなく太くもない枝に器用に座っていて、スザクはよく落ちないものだと関心しつつ少女を見ていると…
「貴様最低だな。レディを下から覗くとは」
「ぇ…ぁ……ぃや…そんなつもりは…」
その容姿からは想像のつかないようなドぎつい言葉が少女の口から発せられた
「言い訳を考える前に言うことがあるだろう」
「ぇと…あの…ごめん。別に覗いてたとかじゃなくて…何でこんな所で寝てるのかなーと思って」
「……。ならここまで上ってくればいいだろう。お前なら造作もないはずだろ?軍人なのだから」
「ぁ、それもそうだね。じゃあそうさせてもらうよ!」
「(別に今とは言っていないし…冗談で言ったつもりだったんだが…)」
そんなことを思っているうちにスザクはいっきに少女の横の枝まで上った。
「へーここ見晴らし良いね!あ、君名前は?僕は…」
「枢木スザク、名誉ブリタニア人でブリタニア軍に所属。あとよく嫌がらせにあってるな。
それくらいの情報なら知らない奴なんていない。お前は有名人だからな」
「はは…」
「あと…よくアイツと一緒にいる…」
「え?」
「何でもない。…・」
「!?」
「私の名だ。二度は言わん」
「・…。よろしく」
「許可もなく呼び捨てにするな。馴れ馴れしい」
「ぁ…ごめん…」
「まぁ…構わないが」
「ホント!?ありがとう!!」
スザクは満面の笑顔でに礼を言った
「…っ///」
「どうしたの?顔赤いよ。熱あるなら保健室に…」
「か…構うな!ただ…その…真っ正面から礼を言われるのは久しぶりで…」
「フ!可愛いね」
「は?」
「さっきまで無表情だったから、始めてそんな顔見た」
「……」
「。聞いてもいいかな?」
「!…何だ?」
「どうしてこんな所で寝ていたんだい?」
「あぁ……。授業なんて面倒臭いしな、単位ちゃんと取ってりゃ問題ないから、
サボりたいときにここに来る。ここは私の特等席だ」
「そうなんだ。でも授業はちゃんと受けなきゃ、なんかもったいないよ」
「…授業のことよりも、私の特等席である木に勝手に上っていることを何とも思わないのか?」
「ぇ…と…でも、君は僕がここに来ても何も言わなかったし…」
「っ……」
「ねぇ。さっき言ってたアイツって、誰?僕といるってことは生徒会の人だよね…」
「……ルルーシュだ」
「あ!ひょっとしてルルーシュの友達?
こんな綺麗な子が友達だなんてルルーシュも隅におけないなー」
「さりげなく恥ずかしいこと言うな。ルルーシュ・ランペルージとは…
成績優秀で、サボリや同士だから、少し気にかけてるだけだ。向こうは私の存在自体知ってるかどうか…」
「好きなんだね、ルルーシュのこと」
「は?!違…っ」
「大丈夫だよ!誰にも言わないから」
突然妙なことを言い出すスザクの言葉を即否定しようとしたが、
スザクは親指を立て満面の笑顔での言葉を遮った
「何が大丈夫だ!違うと言っているだろう!!なんでそうな…っうわ?!!」
「危ない!!」
は身を乗り出し弁解しようとして枝から滑り落ちた…が、
スザクがすかさず手を握ったため、落ちずにすんだ…。今は宙でフラフラしている状態…
「っ…ぉ、おい!!枢木!早く、早く何とかしろ!」
「落ち着いて!今助けるから」
「…早く…た、頼む///」
スザクはをいっきに引き上げた
「大丈夫?危ないよ、こんな所で身を乗り出しちゃ」
「お、お前が変な勘違いをするからだろ!」
「違うの?」
「さっきから言ってるだろ!バカかお前は」
「バカだよ、僕」
「…そ…そんなこと笑顔で言うな」
「まぁ、本当のことだし、授業全然ついてけないからね」
「……(バカが。私が好きなのは…)」
「何?僕になにかついてるかな?」
ジッと自分の事を見つめるが気になり尋ねるスザク
「ぃや。何でもない」
だがはそっぽを向いて否定した。
頬がピンク色になっているのを隠すため…
「?」
「(この男には一生かかっても伝えられそうにないな…)」
〜〜コメント〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
初スザク夢!
ヒロインは元々ルルを気にかけて見ていたけど、
ルルとスザクがよく一緒にいることで、
気づいたらスザクのほうに気持ちが行ってた…みたいな…;;
ってかわからんわスザク。
KYを意識して書こうと心がけてみたものの。
意識するとよけいわからんね…
スザク初書き感想は…ちと書きにくい…
頑張ろう…折角スザクページ用意したし。
ってか台詞ばっかでト書きあんま書いてないや;;
08/03/23
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