独りにしないで…


私を独りにしないで…


ルル…


でないと私の心は…


ルル…


貴方から離れてしまう…














「ルルーシュ…」


は静かにルルーシュの部屋に入り名前を呼んだ


「!…何だ?部屋に入る時はノックぐらいしろ」


今は夜だがC.C.は外出中で、そのことに内心ホッとするルルーシュだが、
はいつもと違う、とても悲しげな面持ちで立っている…


「ごめんなさい。少し話したくて…。ルルーシュ、最近どうしたの?全然構ってくれない…」

「…そんなことか。子供じゃないんだ、わがまま…」

「そうじゃなくて!…そうじゃなくて…」

「?」

「ナナリーちゃんともあまり会ってないっていうか話してないっていうか…最近変だよ」

「別にいつもと変わらないよ」


安心させるように優しく言うルルーシュ。


「……」


だがの表情はさっきと全然変わらず、黙り込む。


「どうした?」

「ゼロ…」

「っ!?」


が発した言葉にルルーシュは驚きを隠しきれなかった…
しかし、は少し俯き加減で話していたためか
ルルーシュの表情が変わったことには気づかず話を続ける…


「ゼロが現れてから…だよ…」

…」

「ねぇ」

「…っ」

「ルルーシュ、ゼロのこと調べてたりしない?ゼロのしていること、気に入ったとか…さ。
新しい楽しみを見つけるのはいいけど、危ないことしないで…」

「……何言ってるんだ、俺がゼロを気に入った?
まぁクロヴィスを殺したことや今していることは、
俺としては面白いことだと思うけど、だからって…」


ルルーシュの素性や過去、ブリタニアを恨んでいることは、
付き合う前に全て話し、いろいろ了解を得た上で今のとの関係に到っている。
ルルーシュのことをよく知っているがゆえ、そういう答えになったのだろう
は一度思い込んでしまうとそれしか見えなくなるクセがあるので
なんとか自分とゼロを離そうと考えながら話していると…


「あ、ごめん…ちょっと出掛けてくる。言いたかったのそれだけだから…」


突然ルルーシュの話を遮り言う


「は?今何時だと思ってるんだ!」

「8時だよ」

「こんな時間にどこに…?そういえば最近よく部屋抜け出してないか?」

「……ス…スザクのとこ…」


ルルーシュから目を逸らし申し訳なさそうな顔で言う


「!?……今までもか…」


無言で頷く


「どうして!!何でわざわざこんな時間にスザクと!!…っ……」


何度も、しかも夜に自分以外の男に会っていることに苛立ち思わず声を荒げた。
たとえそれが友達であるスザクだったとしても…


「最近一緒にいる時間が少なくて…ルルーシュが私から離れていくような気がして…だからスザクに相談してみて…、
それから何かと気を使ってくれるようになって…、軍の仕事が早く終わる日はだいたい誘ってくれるようになって……それで…」


言葉を探しながら、目を泳がせながら、ルルーシュに言うというよりかは
一人で呟いている感じで言うにルルーシュは少し心を痛めた…
付き合いだしてからは特に、掛け替えのない存在となっていた彼女…
自分のせいでこんなに不安にさせてしまったのだから…






「そうか………俺が……悪かった。だから…!」


そばにいてくれ…


「自分から謝るなんて珍しい…。なんかちょっと安心した。
ありがとう。でも約束は約束だから、行ってくる。スザクにもお礼言わなきゃだし」


でも…こんな調子で隠し続けれるだろうか…


「あぁ」


本当のことを話したら…


「じゃ」


君はどんな顔をして、どんなことを思うだろう…





俺から離れてしまうだろうか


「?」


ギアスで記憶を消せば、問題はないか…


「俺が…」


全く…何をやってるんだか…。俺は…


「何?」


自分からばらそうなんてな…


「俺が…ゼロだ…」


さて、君はどんな表情を見せ、どんな言葉を発する?


「……何、何バカなこと言ってるの?今の状況で言うことじゃ…冗談にもほどがあるよ…」


やはりそうなるか…
でも、そんな驚いた顔も嫌いじゃないよ


「嘘じゃないよ。証拠もある」






ルルーシュは隠してあった仮面を見せた


「ぇ…それ…、ゼロの……嘘……そんな…ゃだ…ルルはルル…だよ…」


「確かに俺は俺だよ。でもゼロでもあるんだ」


「ゃ…だ…。怖い…よ…ルル……っ」

「待って!」


ルルーシュは、逃げようと部屋から出そうになったの腕を掴み制止させた


「やだ!離して!!も…もう行かなきゃ、スザクが心配するからっ」


から発せられた自分以外の名前に再び苛立ちを感じつつも、
そっと掴んでいた腕を引き寄せて抱きしめた


「大丈夫。怖くないよ。俺は、ナナリーや達が幸せに暮らせる世界を造りたいだけなんだ」






ゼロがルルーシュなんて、驚いた


「ぇ…」


でもそれ以上に、彼がしようとしていることに驚いた


「だから、怖がらないでほしい」


ルルーシュは悪い人じゃない、だから私も好きでいられるんだから


「……」


私がやるべきことは決まってる


「そばにいてほしい」


独りがいやなのは私だけじゃない…


「私に、出来ることは…ある?ゼロの手伝いは、出来る?」

「ぇ…」

「私はゼロの、ルルーシュの役に立ちたい。ずっとそばにいたい。…君のそばにはいつも私がいるよ…」

「……今、自分が何を言ってるかわかっているのか…?」

「うん」






正直驚いた…

本当はこのまま言いたいことだけ言ってギアスをかけようと思ってた…


「そんなことしたら、たくさん辛い思いをするかもしれない。苦しいかもしれない。
は、ゼロじゃなくて、俺…ルルーシュのそばに居てくれればいいんだ」


けどは、俺と汚れた道を行くと…言った。受け止めてくれた。


「辛かったり苦しかったり…それはルルーシュだって同じでしょ?」


覚悟を決めた目…
こんなにも俺は愛されてる…と実感した瞬間…


「……に頼みたいことがある」


そばにいて…そして…


「何?」


どうか、どうか、


「俺を愛し続けてほしい。どんな姿を見ても、嫌いにならないでほしい。」


君の温もりを忘れたくないから…


「当たり前じゃない。ルルーシュが離れていかないかぎり、私の心はずっとルルーシュのそばにあるよ」

「ありがとう」

「すごいなー私。黒の騎士団トップの妻って、何かかっこいいかも。アネさんとか呼ばれたりして!」

「妻…か。いい響きだ。けど、アネさんと呼ばれるからにはそれなりに威厳がないとな」

「ハハ。私バカだからそれは難しいな〜」






私は大好きな人のために生きる。

だから私は、ルルーシュと…ゼロのために、生きていく。

独りは誰だって嫌だから、ずっとそばにいてあげるんだ。






その後、スザクからいつまでたっても来ないに心配の電話がかかって来たとか来なかったとか…






〜〜コメント〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ゼロばれネタ。ってかばらしネタ…
普通のト書き、ルル側ヒロイン側…
なんかごっちゃごちゃやないかーーー!!!
書いててわけわからんなってきたよ;
一応少し間を空けて変わりますよ的な感じでやってみたけども…
もう何したいの私って感じです。
ホント読みづらくてすみません;;

しかもかなり長いっていうね…;;

08/03/23